歯列矯正は単に見た目を良くするだけでなく、機能(かみ砕く能率、あごの運動)的な問題の改善や、歯周組織を含めた歯の健康の向上にも大きく関わっています。悪い歯並びや咬み合わせのままだと、歯は”噛む”という作業に対しての能力が低下しその結果、咀嚼力が落ちたり、各々の歯が十分に機能しないために、歯肉や歯そう骨といった歯のまわりの組織にも影響を及ぼします。
また、悪い歯並びは歯ブラシが良く届かないことによって、むし歯や歯肉炎になりやすかったりします。
矯正治療の流れ
- STEP.1初診(相談)患者さんの悩み・治療に関する様々な疑問・心配を聞くことから始まります。(30分~60分)
- STEP.2検査レントゲン写真(セファロ・パノラマ)、顔貌・口腔内写真、歯列模型の採取、サリバテストや顎運動の記録を採ります。患者さんに最も適した治療計画をたてます。(120分)
- STEP.3診療のご説明治療計画について、治療方法や期間、費用や料金のお支払方法など、あらゆる面で納得して治療を受けていただけるよう、充分な話し合いを行います。最終的に治療方法・期間・費用等を決定します。(30分)
- STEP.4サリバテスト診断治療に入る前に、治療中また治療後にむし歯や歯周病にならないよう、歯科衛生士により歯磨き指導及び口腔内清掃をおこないます。またサリバテストの結果について、本人及び保護者にご説明させて頂きます。(60分)
- STEP.5悪習慣の除去癖になっている悪習癖がある場合は改善のための指導をさせて頂きます。
- STEP.6動的治療の開始治療の開始です。矯正装置を装着します。歯の移動は、患者さんのあごの骨格や症状の難易度により大きく異なります。詳しくは診断時にご説明します。またこの期間、大体1ヶ月に1回の間隔で通院していただきます。
- STEP.7保定/経過観察歯の移動後は良好な咬合が、あと戻りしてしまうのを防ぐための保定装置を装着するとともに、PMTCをおこない歯周組織の健康維持を図ります。矯正装置除去後も定期的な経過観察が必要です。親知らずや歯列の状態を観察します。